制作したホームページはだれのもの?

2016.12.03

2016年12月、 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)さんが運用するキュレーションサイト(全9サイト)を非公開にしました。

この件では改めて最近のインターネットが社会に対して与える影響を感じさせられます。
(ちょっと前の熊本地震のライオンの件しかり)

キュレーションサイトやまとめサイトが多くあふれており、弊社でもこれからもホームページを制作していく中で文章・ライティングの所有権についてもしっかり意識しなくてはなと気を引き締めております。
SEO対策などを考えてもオリジナルの文章というのは重要ではあるものの、そこに捕らわれるあまりついついありきたりな言い回しや気づかぬうちにどこかで見たような文章を利用してしまいがち。

しっかりホームページの目的を考え、その目的に沿った魅力あるコンテンツを制作していこうと再認識ですね。

最近相談されることが多い、ホームページの著作権・所有権の話

最近になってお客様から契約時にここ著作権について突っ込まれることが増えてきました。
それはイコールこの著作権をめぐって問題になるケースの多さも表しているのではないでしょうか。

ようするに。

ホームページ制作会社にホームページの制作をお願いしました。
良いものができて無事納品となりました。かっこいいロゴとかも作ってもらいました。
で、そのロゴやサイト内で使われているキャッチコピーを使ってパンフレットを自社で作ろうと思って、
ロゴデータ(イラストレータやフォトショップ)を共有するよう制作会社に頼んだら、
それは出来ませんと断られた!

こうゆうことです。

お金を払ってホームページ制作を頼んだのだから、出来たものは全部頼んだ側でしょう。
という風に思いがちですがホームページ制作会社の中にはそれを許さない会社があります。

ホームページのデータをくれ → いや、うちのデザイナーが作ったものだからあげられない。
キャッチコピーを使わせてくれ → いや、うちのライターが書いたものだから使わせない。

これは安い制作会社・高い制作会社問わず、たまにあります。

そして、じゃぁどうすればいいの?
となるとそのデータ・キャッチコピーをお金を払って買うことになります。

頼んだ側としては思わぬ出費どころか、自分のものだと思っていたものが、他人のものとわかると結構精神的に来るものがありますね。

ここらへん、必ず契約書に明記されているはずですので、必ず確認してくださいませ。

本当はもうちょっとややこしいホームページにまつわる権利

さて、実は掘り下げれば掘り下げるほどこのお話はややこしくなります。

ホームページ上にある写真は自分で撮影した写真?
それとも有料でシャッターストックやピクスタなどで購入した素材?

これにより権利の所有権は異なります。

そして実はホームページにワードプレスやムーバーブルタイプのCMSを利用している場合や、
ECサイトでカラーミーさんやメイクショップを利用している場合、それらの所有権はもともとの配布側からは譲渡されることはありません。


ただここ等辺はどの会社様でも一緒なので、やはり気を付けるのは「制作会社のものか」「依頼者のものか」
の点に集約されます。

ちなみにWeb制作Labでは契約書に
「納品時に依頼者側に権利が移転する」旨を記載しております。

つまり作ったら基本的にはお客様のものですよ、ロゴやキャッチコピー、デザインとか自由に使っていいですし、
ご希望あればデータも共有します。

ということですね。

この著作権・所有権に関しては予想外の問題を引き起こす可能性があるので、契約の際は必ず確認してほしいものです。